人間魚雷回天の島 馬島

古賀 政男

2023年02月15日 04:30

道を引き返したり馬島を右回りで一周と港まで帰ると沖からフェリーが入ってきます、11時24分着のフェリー新大津島じゃありませんか、うまい具合に岸壁に激突させずに車両用の鼻先をおろします、ここで13時までの休憩に入るんでしょうな。


と言うことは残り1時間半しかない、急いで回天発射台に向かうトンネルへ。


トンネルの中にはレールの後をコンクリートで埋めたような跡が、回天を運搬したレールのあとでしょうか、どのような気持ちでここでの訓練をしていたものかと。


トンネルを抜けると見えてきました、回天基地、巨大なコンクリートの施設です、今では施設の老朽化で立ち入ることが出来ません。


右側にはまるで墓標のように記念碑が立っています、演習中 戦地で多くの若者が命を散らしました、機器の操作に技術がいるのか戦闘機特攻の若者より少しは年齢が上ですが多くは二十代前半、残された遺書も少し大人の書入れがあります。

トンネルを戻り坂を登ると小学校の校舎とグランド、ここが兵器工場だったようです、記憶より遠く感じた「回天記念館」、平和の鐘を突き慰霊碑にお参りして入館します。


入場料は310円、お若い方も私と同じくらいのご夫婦の姿、小学生のころ来て涙が止まらなかったというライダーのお兄さんたち、太平洋戦争末期自分たちの力で戦況を回天させるという強い意志で厳しい演習に耐え戦地に向かった若者たちの手紙にはあちこちで鼻をすする音が聞こえてきました。


画像は映画のロケで使われたセットですが、この鉄の棺桶に乗り潜水艦から敵艦に向かっていった漢たちの心情、日本を家族を守るための道具とは思いたくありません。

ウクライナの局地戦争が早く収まり、第三次世界大戦などには決してならないように祈りと行動を続けなければいけませんね。

次の離島訪問はいつでどこになるでしょうか。


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